昨日・今日は群馬県桐生市の群馬県立あさひ養護学校に行って来ました。
27・28日に続き、こちらもミュージック・シェアリングのプログラムです。
やはり初日は先生方を対象に講習を行い、二日目に子供達対象に演奏会と体験を行いました。
このプログラムの特徴は、初日に先生方に講習する点にありますが、これはとても良い方法だと思います。
わずか一時間の講習ですが、楽器を触る事に対する遠慮が消えるようで、翌日の体験では
「こっちも弾けるんだよ」
と前日にやった事を生かして子供に色々アプローチされる先生もいらっしゃいます。
さて昨日は、新桐生に着いたらタクシー乗り場にタクシーが一台もなく、電話しても「新桐生ですよね。今向かってますよ」とのんびりした返事が返ってくるだけで、学校に入るのが予定より遅れる、という小さなアクシデントはありましたが、無事講習は終了。
その楽器準備中に、一人の子が台車に乗って、先生に曳かれてやって来ました。
調弦する箏や17弦の音がとても気に入った様子で、先生曰く
「CDの音楽には興味示さないけれど、ナマの楽器の音が好きなんですよ」
後から来た車椅子に乗った男の子は、音楽が本当に大好きなようで、「鳥のように」の調弦でグリサンドやトレモロを弾くと、それに合わせて体を動かし、とても喜んでもらえました。
誰かに喜んでもらえると、私も嬉しい。
そして今日の体験では、一昨日の横浜市立盲特別支援学校に続き、こちらの学校にも凄い子がいて、
なんと「焔」の調弦から「さくらさくら」の音を探し出して弾いてしまった子がいました。
30分の体験中、子供達は箏からなかなか離れません。ものすごく濃密で楽しい時間です。
でも、中には大きな音が怖い子もいて、
「家で静かにしている方がよっぽどいい」
と言って絶対に楽器に近寄らない子もいました。
それから、いかにも中学生の男の子らしく「なんか照れるし、ちょっと面倒だし、何と言っても恥ずかしいし…」といった様子で(どうも本当は多少触ってみたい様子なのですが)
「僕は聞きに来たんです〜絶対に弾きません〜」
と言う子もいました。
「え〜楽しいのに〜弾こうよ〜」
「嫌です〜」
こんなやり取りも何やら楽しい。
ところで今回、肢体不自由で手に全く力の入らない子供でも楽しめる方法に気がつきました。
楽器を子供の目の前に持って行き、ほぼ垂直に近い状態まで傾け、上の方の弦に子供の指を引っ掛けます。
子供の手が落ちる時に自然に何本か音が出ると言うわけです。
自分で音を出すというのは格別で、私が音を出して聞かせるよりも明らかに表情に変化が現れます。
思えば、初めてミュージック・シェアリングのプログラムで特別支援学校に行った時は、楽しんでくれてるのが分かる子供は良いのですが、全く表情が分からない子や、怖くなって拒否反応を示す子供には、どう接してよいか分からず戸惑いました。
今は大分経験を積み、臨機応変にフレキシブルに対応できるようになったと思います。
何と言っても楽しいし、また来年もお声がかかると良いなと思っています。
27・28日に続き、こちらもミュージック・シェアリングのプログラムです。
やはり初日は先生方を対象に講習を行い、二日目に子供達対象に演奏会と体験を行いました。
このプログラムの特徴は、初日に先生方に講習する点にありますが、これはとても良い方法だと思います。
わずか一時間の講習ですが、楽器を触る事に対する遠慮が消えるようで、翌日の体験では
「こっちも弾けるんだよ」
と前日にやった事を生かして子供に色々アプローチされる先生もいらっしゃいます。
さて昨日は、新桐生に着いたらタクシー乗り場にタクシーが一台もなく、電話しても「新桐生ですよね。今向かってますよ」とのんびりした返事が返ってくるだけで、学校に入るのが予定より遅れる、という小さなアクシデントはありましたが、無事講習は終了。
その楽器準備中に、一人の子が台車に乗って、先生に曳かれてやって来ました。
調弦する箏や17弦の音がとても気に入った様子で、先生曰く
「CDの音楽には興味示さないけれど、ナマの楽器の音が好きなんですよ」
後から来た車椅子に乗った男の子は、音楽が本当に大好きなようで、「鳥のように」の調弦でグリサンドやトレモロを弾くと、それに合わせて体を動かし、とても喜んでもらえました。
誰かに喜んでもらえると、私も嬉しい。
そして今日の体験では、一昨日の横浜市立盲特別支援学校に続き、こちらの学校にも凄い子がいて、
なんと「焔」の調弦から「さくらさくら」の音を探し出して弾いてしまった子がいました。
30分の体験中、子供達は箏からなかなか離れません。ものすごく濃密で楽しい時間です。
でも、中には大きな音が怖い子もいて、
「家で静かにしている方がよっぽどいい」
と言って絶対に楽器に近寄らない子もいました。
それから、いかにも中学生の男の子らしく「なんか照れるし、ちょっと面倒だし、何と言っても恥ずかしいし…」といった様子で(どうも本当は多少触ってみたい様子なのですが)
「僕は聞きに来たんです〜絶対に弾きません〜」
と言う子もいました。
「え〜楽しいのに〜弾こうよ〜」
「嫌です〜」
こんなやり取りも何やら楽しい。
ところで今回、肢体不自由で手に全く力の入らない子供でも楽しめる方法に気がつきました。
楽器を子供の目の前に持って行き、ほぼ垂直に近い状態まで傾け、上の方の弦に子供の指を引っ掛けます。
子供の手が落ちる時に自然に何本か音が出ると言うわけです。
自分で音を出すというのは格別で、私が音を出して聞かせるよりも明らかに表情に変化が現れます。
思えば、初めてミュージック・シェアリングのプログラムで特別支援学校に行った時は、楽しんでくれてるのが分かる子供は良いのですが、全く表情が分からない子や、怖くなって拒否反応を示す子供には、どう接してよいか分からず戸惑いました。
今は大分経験を積み、臨機応変にフレキシブルに対応できるようになったと思います。
何と言っても楽しいし、また来年もお声がかかると良いなと思っています。