ゆうこのゆるゆる通信

おとぼけ天然キャラ(*^_^*)箏奏者・福田優子の周りで起こる、日々諸々のこと

2016年02月

体が付いていかない

そう簡単ではないことは重々承知しておりますが、あと40年は箏を弾き続けたいと思っております。
そのためには日々の体のケアは重要です。でも、サボってはいけないと分かっていても、遅く帰ってきて疲れて眠たかったりすると、時間のかかるストレッチやマッサージはついサボりがちになります。

そんな中、やれ確定申告だなんだとパソコンを使っていたら、マウス腱鞘炎になりました。
おまけに本番だ仕事だと忙しくてなかなか治療を受けられず、自己流の対処で騙し騙し弾いていたら悪化しました。

先日ようやく主人の治療を受けたのですが、主訴は手首の痛みだったのに、むしろ肩周りの治療に時間がかかった事に驚きました。
いやはや治療の痛かった事…いつの間にか肩の可動域が狭くなっていて、あ、これがいわゆる四十肩?と思いました(と言っても、ごく軽症です)

これで安心して快適に練習できると思ったのですが、練習を再開したらあっという間にまた悪くなりました。
しかもおかしくなったのはなぜか薬指。
パソコンでも箏でも、人差し指や中指に比べれば圧倒的に使う頻度の少ない薬指…なのに、指から肘にかけての筋が鈍く痛み、無理をすると何処がブチっと切れてしまいそうな、とても嫌な感触がします。

なんで?治療したばかりなのに!!

そうなんです。
どうもこの数ヶ月、体の感じがおかしい。
大した事をしていないのにすぐに関節や腱を傷め、体全体が錆び付いて動きにくくなっている感じがするのです。おまけに疲れやすいし、やたらに寝るし…
それでふと思ったのですが、これって更年期の気配?
ホルモンのバランスが崩れると腱鞘炎になりやすいそうです。

いずれにせよ、加齢が関係しているのでしょう。だんだん気持ちに体が付いていかなくなってきました。
やる気は若い頃よりもずっとあるんですけどね。
上手くいかないものです。

手づくりおひな様展

2月20日(土)、秋保・里センターのひな祭りミュージック・ライブで演奏して参りました。
毎回声をかけて頂いてありがたいことです。
ただ楽しんでもらうだけではなく
「お箏ってこんな表現もできるの?!」
「こんな音色も出せるの?」
と感じてもらえればと欲張って選曲しております。今回は特に華やかな曲を多めに選んでみました。
小学生の女の子が、かぶりつきで最後まで熱心に聞いてくれたのと、2ステージとも聞きにくれた方がいたのが嬉しかったです。

さて、秋保・里センターの手づくりおひな様展(リンクはこちら)、とても素敵な企画でおすすめです。3月21日までやっているそうです。

展示ホールには、古い時代のおひな様が飾ってあり、一部展示替えがあって2月29日からは珍しい立ち雛が展示されるようです。
そして下の可愛い作品には、多くの人が足を止めて写真を撮っていました。
人形作家の石渡いくよさんの作品で「子宝ひな寿 10人揃」。
秋保の杜佐々木美術館&人形館の所蔵品で、期間中だけ借りて展示しているようです。image

いやもう宴もたけなわ!
まことに愉快!!

見ているこちらも自然に笑顔になります。
よく見ると仔猫が紛れていて「あれ?再婚?」と突っ込みたくなるのですが、ハイテンションの猫達に

不粋じゃにゃ〜
細かい事は気にしないのにゃ〜

と軽くあしらわれそうです。

そして、定期的な講座で参加者が作った作品が多目的ホールに展示されています。
image
こんな素敵な空間です。袖雛、卵のおひな様、蜻蛉玉のおひな様など、色々な種類の作品が並び、とにかく華やかです。私は特にステンドグラスのおひな様が気に入りました。
実物を是非見に行って下さい。

さて、家に帰ったら父が
「今日もおはぎをもらえるかな」
と楽しみにしていたようで(笑)
実は、お昼にお弁当と一緒に「秋保のおはぎ」も毎回頂いており、食べきれないので持ち帰っています。
今回も頂きました。
夜祖母の家へ遊びに行った際にお土産に持っていったら、
「あれ、『秋保のおはぎ』は有名なんだよ!」
という事で、4人で美味しく頂きました。
大正生まれの祖母は、若い頃は自分で小豆を炊いて餡子を作った世代ですので、本物の味を知っています。
「話には聞いていたけど、本当に美味しい」
と喜んでペロリとたいらげていました。

秋保・里センターの皆様、家族共々お世話になりました。
またよろしくお願いいたします。

植物文様

現代音楽の作曲家、藤枝守さんの作品に「植物文様」と言うシリーズがあります。
まだ学生だった頃、沢井先生の自宅の地下スタジオで8人の若手演奏家による連続ソロコンサートがあり、西陽子さんの回で、「植物文様」シリーズの
第六集「十七絃箏組曲」
第八集「箏独奏組曲『五の調べ』
第九集「十七絃と笙のための組曲『七の調べ』」
を聞きました。
八集と九集は委嘱初演でした。

この「植物文様」シリーズは、銅金裕司さんと言う方が開発した「プラントロン」と言う装置で、植物の表面を流れる微弱な電位変化を測定して音に変換したものを元に、藤枝さんがMAXと言うプログラム言語を使って作曲したシリーズです。

という事がプログラムに詳細に解説されていたのですが、当時は内容が一つも理解できず、ひたすら静かに奏された音楽にポカーンとして帰ったのでした。
覚えているのは、すごく緊張しながら聞いた事。座っているお尻が痛かったこと。

さる2月11日、箏の今西玲子さん、笙の日比和子さん、ボイスの行川さをりさんのライブ「如月の紋様」に行ったのは、その「植物文様」が演奏される事を知ったからです。学生時代には分からなかったけど、今なら分かるかも、と思ったのです。

祖師谷大蔵のカフェムリウィで行われたライブ「如月の紋様」は、即興を中心に40分程のセットを2回。
メンバーは自称「冬眠系女子」だそうで、最初のセットは「冬の世界」、次のセットは「雪解け」を描く、ゆったりとたゆたうような心地よい時間でした。

そして、改めて聞いた「植物文様」は、実に繊細で美しい、素晴らしい曲でした。
いくつもの媒体を経て、植物の声に耳を澄ます、「植物文様」とはそんな曲でした。
今度は藤枝さんが何をしたのかが、良くわかりました。

さて今西さんの演奏を聴くと、いつも思い出すことがあります。

内弟子時代に、アフリカのどこの国か忘れましたが、民族音楽を披露するために東京に招かれた人達が、沢井先生のお宅に来た事があります。
相当昔の事なので記憶が曖昧なのですが、1人だけプロの演奏家がいて、その人が弾いたギターのような楽器は、驚くほど小さい音量でした。
その方は
「小さな音は大事です。微かな音に耳を澄ますのはとても大切です」
というような事を仰っていました。

素直に力まず箏に向き合い、出したい音を探し、幽かな音に耳を傾ける今西さんの音楽を聴いていると、いつもその人の事を思い出します。

懐かしい消息

今日は祝日だったんですね。
何の休みかと思えば「建国記念の日」。
古事記と日本書紀に、神武天皇の即位が旧暦の1月1日と記述されているからだそうです。

春分は約1カ月先だし、冬至は約2ヶ月前なので、太陽神を祀る民族の伝承としては時期が中途半端ですね。中国文化の影響でしょうか?

さて、今日はホテルのBGM演奏に行って参りました。
休日の大手町は閑散として、ビル内のお店は半分くらい閉まっていました。
一方ホテルの方はいつもより大勢。春節で中国人の宿泊客が多いそうです。

前回入った時、休憩中に男性スタッフに声をかけられました。
音楽に詳しい人だと思っていたら、なんと!友人のお弟子さんでした!
大学時代に一緒にレッスンを受けていた、森稚重子ちゃん!
私たち年の近い姉妹弟子は「モリチエ」と呼んでいました。

彼女は大学を卒業してすぐ、ベネトンの企画で箏奏者としてイタリアに渡り、様々なアーティストと活動していました。
その後イギリスに渡り、もうヨーロッパを活動拠点にするのかと思ったら、いつの間にか帰国していて、なんと新しく流派を打ち立てていました!→こちら
彼女は学生の頃からとにかく明るくてパワフル。
しかもパワフルなのは精神だけではなく、おさらい会のリハーサルの際、藤沢から上目黒の先生宅まで、電車を乗り継いで十七弦を持ってきたことがあります。
その時の忠夫先生の驚きようが忘れられません。
「え〜電車で来たの?」
文字通り目をむいてました。
そしてモリチエはあっけらかんと
「はい!」

そんな彼女だったから、一恵先生も海外のアーティストと対等に渡り合える人材としてイタリアに派遣する気になったのでしょう。

そのお弟子さんは、彼女をとても尊敬しているようでした。
もう十数年会っていませんが、元気に活躍しているようです。
懐かしいなぁ。

(察するに)お菓子は食べたいし、泣き止むのは癪だし

先ほどコンビニに行って戻ってきたら、公園の駐輪場から子供の泣き声がしました。

この辺は野良猫が多く、最近は暖かくなったせいか夜な夜な恋と縄張りの歌が鳴き交わされます。

猫の呼び交わす鳴き声と幼児の泣き声は似ているなぁと思いながら坂を下りて行くと、お母さんらしき声が。
「おやつあるよ〜」
すると、うわ〜んと泣いていた声がぴたりと止みました。
お母さん、
「あ、泣き止んだ」
するとまた思い出したように

うわ〜ん

思わず吹き出してしまいました。

お母さん
「ジャガポックルあるよ。」

うわ〜ん

「食べる?」

うわ〜ん食べる〜

もう日が暮れて駐輪場の辺りは見えにくかったのですが、泣いていたのは5歳くらいの女の子でした。
ところでこの子はどうして泣いているのかしら?
本人も、もう泣いている理由が分からなくなっているんじゃないかしら?
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ゆうこ

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