最近、仕事などでプロフィール写真を欲しいと言われて送ると
「着物の写真はありませんか?」
と言われる事が多く、銀座にある某化粧品会社のメイクアップフォトプランを利用して着物の写真でも撮るかと電話しました。
性懲りもなく銀座…実は我が家から銀座・日本橋は意外に近くて行きやすいのです。
さて、着物を着て写真を撮ることは可能か聞くと、特に問題ないとのこと。
予約を入れて
「そう言えばサイトにスタジオで着替える人は15分前にお越しくださいと書いてありましたが、着物なので30分前に行っても良いですか?」
と何気なく聞くと、突然お店の人が慌て始めました。
「あの、当店はお着替え場所がいわゆる試着室程度のお部屋で狭いのですが…」
「?大丈夫ですよ、90cm四方くらいはあるんですよね?」
「あの、当店の着替え室は一部が床になっておりまして…」
「あ、大丈夫ですよ」
するとまた着物を着替え辛い場所だとアピールするので変だなぁと思い
「私は全然困らないんですが、もしかしてご迷惑なんですか?」
と聞くと、お店の方は大変困った様子で実は着替え室が1つしかないので30分も占拠されると他のお客様が着替えられないと白状しました。
実際は急げば15分で着られるのですが、まぁ何があるか分からないし…
でも不思議なのは、着物で撮影する人はいると言っていたことです。
「ちなみに、着物で撮影する方はどうしていらっしゃるんですか?」
と聞くと、皆様着物を着てご来店されますとの事。
「え?皆さん家から着ていらっしゃるんですか?それはすごいですね!」
と驚くと
「あの…着付けを何処かでされてから来ると思います」
その瞬間に全てを理解しました。
「あ!そうか!忘れてました!普通の方は自分で着物を着られないんでしたね!!」
めちゃくちゃ納得。
そうだそうだ、仕事柄私の周りは自分で着付けできる人ばかりなのですっかり忘れていました。
一般的には自分で着られないから、周辺の美容室で着付けをしてもらって来店せざるを得ない訳ですね。
それなら着替え室が着物に着替える事を想定していなくても当然です。
事情は分かったのですが、この暑い時期に家から着物を着ていくのは嫌なので、ちょっと考えさせて下さいと言うと、結果的に30分前に来て着替えてもOKだと言うことになりました。
一応一件落着。
それにしても、これまでに1人も自分で着た人がいないなんて不思議だな…という事はなんとなく頭の片隅に引っかかっていました。
それから1週間程して突然閃きました。
そうだ!みんな気合が入っているから、自分で着られる人も、少しでも綺麗にしたいと思って着付けを頼むんだ!
…私、何も考えてないな…
でも、初めて会う腕前の分からない着付け師さんに頼むより、自分で着た方が確実なので頼みません。
それと、もう一つの問題にも気が付きました。
撮影が終わったら化粧を落としてスッピンで帰りたいのですが、有名化粧品会社のお店で化粧してもらったのを落としたいって、むしろそっちの方がもっと想定外ですよね…
洗面台とクレンジングあるかしら。