ゆうこのゆるゆる通信

おとぼけ天然キャラ(*^_^*)箏奏者・福田優子の周りで起こる、日々諸々のこと

子供

幸せな音楽

頑張って毎日更新していたら息切れしてしまいました
暖かかったり急に寒くなったり....
小学校の校長先生は二月ぐらいになると、朝礼で必ず一度は「三寒四温」という言葉の解説をしてくれました。
最近のこの感じでは「二寒五暑」ジェットコースターで上がり下がりしているような季節の動き(もはや移ろいとは言えない)ですよね。

さて、年度末だし、演奏会も二つ控えていて何となくお疲れモード。
そんなときにふと思い出して野村誠さんの「せみ」というCDを聞き始めました。
2002年(8年も前!)に水戸芸術館で収録した箏衛門+ワークショップの参加者の演奏も一曲入っています。
この時は数回にわたって子供達と保護者を対象にお箏を使ったワークショップを行い、子供達が自分で作り出したリズム(おかげで結構な変拍子)を元に野村さんが曲を作りました。
即興があったり真似っこがあったり楽しさいっぱいの曲です。

演奏しながら、いつものようにそれなりに周りに注意を払ったりアンサンブルに気を遣ったりはしたのですが、同時に不思議に幸せな空気に包まれた忘れられない演奏でした。
曲自体が楽しいこともあるし、子供や大人までもがハッスルして楽しんでいたし、きっと幸せな魔法がかかったんですね。
そのせいか、疲れた時、気持ちがささくれ立った時にふとこのCDを思い出すことが多いのです。

この曲の最後はフェードアウトする指示が出ていました。
でも、照明を徐々に落として雰囲気作りまでしたのに、子供達は音を出すことに夢中になってしまい、いつまでも即興が続いて本番はなかなか終わりませんでした。
今思うと、あの演奏会は音楽の大切なものの一つを示していたのかなと思います。
音を出して聞く喜びを体験したあの子達は今どうしてるのかなと思い出します。
一番小さい子でも、もう中学生にはなっているはずです。
音楽って、本当はすごく自由で楽しいんだよ!ってことを覚えていてくれるといいな。

子供の力

「課外授業・ようこそ先輩」 という番組があります。
各界の第一人者が出身校で授業すると言う内容。 それまでの人生経験がそのまま授業に反映され、 子供達がそれに様々に反応していく様子がとても面白い番組です。
今回見たのは、書家が子供達に色々なアプローチをし、 最終的に自分を表す漢字一字を180cm四方の紙に書かせるという内容です。
書家と子供達がそれぞれ書いた一字を持って並んだところで番組は終わるのですが、 そのシーンは私にとっては何とも印象的でした。
書家の字は単独で見ると、芸術性の高いパワフルな作品です。
でも子供達の作品の中に入ると、そこだけ暗く見えるのです。 人生において様々な辛酸を舐めて、乗り越えてきた果ての字なのでしょう。
それはとても価値のある字です。
でも子供たちの、生命の煌めき溢れる字にどうしても目が行き、魅力を感じてしまいます。
なんと言っても明るい気持ちになるのです。
書家が子供達の作品群を見て 「うわー押しつぶされそうだ」 と言っていましたが、その通りでした。
そこまで子供の力を引き出したのは、やはり彼が一流だからこそ。
それにしても、芸術において、しばしば子供は無敵の存在になります。
日々成長して行くこと自体が芸術的なんでしょうね。
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ゆうこ

福田優子箏(琴)教室
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